31日の仮想通貨相場は、ビットコインは軟調だったものの、XRPが10%以上の急騰。2つの好材料に反応したとみられる。

(引用元:Coin360)

ビットコインは執筆までの過去24時間で0.49%の微増。ウォール街の大手投資会社フィデリティが3月にビットコインのカストディサービス開始をする予定と報道されたものの、相場の反応は限定的だった。一方、時価総額2位のXRPは、11%以上のプラス。2つの好材料に反応した可能性がある。

ライバルSWIFTとR3が提携

SWIFT(国際銀行間金融通信協会)が30日、分散型台帳技術開発のR3と提携する計画を発表した。同日にR3もこの提携を確認し、SWIFTのGPI(グローバル・ペイメント・イノベーション)をコーダ・セトラーに統合するとツイートした。

先月R3が立ち上げたコーダ・セトラーは、企業が開発するエンタープライズ・ブロックチェーンでの仮想通貨決済を可能にするアプリで、まずは仮想通貨XRPをサポートする。このため、ライバルSWIFTとR3の提携発表だったものの、仮想通貨XRPにとっては好材料と捉えられた可能性がある。

ちなみに30日にSWIFTのライブラントCEOの隣で話したリップル社のガーリングハウスCEOは、「SWIFTと協調する可能性を模索すること」に対しガーリングハウスCEOはオープンであると述べていた。

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リップル社に新たなゼネラル・カウンセラー

リップル社は30日、ゼネラル・カウンセル(法務部トップ)に米金融大手CIT出身のスチュワート・アルダロティー氏を迎えると発表した。仮想通貨XRPを未登録の証券として売却したなどとして集団訴訟が起こされているリップル社に、法律畑30年以上のスペシャリストが加わることになることから、投資家が好感した可能性がある。

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