XRP(XRP)の価格は過去45日間で約20%下落し、重要なサポート水準へと押し戻される調整が続いている。日足チャートでは、XRPは下降トライアングルの中で保ち合いを続けており、2.70ドルのサポートを下抜けるリスクが高まっている。
先物データも市場の冷え込みを示している。建玉は同期間に110億ドルから75億ドルに減少しており、投機的なエクスポージャーが縮小していることがわかる。
ただしポジティブな要素もある。バイナンスにおける推定レバレッジ比率が年平均水準にリセットされた点だ。建玉と取引所準備金の比率が示すのは、トレーダーが高レバレッジに過度に傾いていないということだ。これにより連鎖的な清算が起きにくくなり、調整局面での価格安定につながる。
オンチェーン指標も反転の初期サインを示している。純テイカーボリュームは中立に近づいており、現物累積出来高デルタ(CVD)の増加に支えられている。これは買い手と売り手のどちらが優勢かを追跡する指標であり、この変化は保有者がすでに蓄積モードに入っている可能性を示唆している。
さらに先物のポジション状況も同様の見方を強める。先物の累積CVDは着実に減少しており、資金調達率も四半期平均に正常化している。つまり、過密化したポジションが整理されたことを意味する。
XRPの底打ちが近い可能性
日足チャートでXRPは依然として下降トライアングル内で取引されており、価格は繰り返し2.70ドル付近のサポートを試している。日足・週足のフェアバリューギャップは2.35ドルから2.65ドルの間に形成されており、注目すべき重要なゾーンだ。もし2.70ドルを下抜ければ、このレンジに突入し、反発の可能性が高まるとみられる。
このギャップの重要性はフィボナッチ・リトレースメントの水準によっても裏付けられている。0.5から0.618の範囲がちょうど2.35ドルから2.65ドルのゾーンと一致しており、過去の例ではこうした重なりが価格安定や反発の可能性を高めてきた。
さらに、XRPの市場構造が急騰直前の第1四半期のフラクタルパターンに似ている点も指摘されている。このパターンが再び繰り返されれば、第4四半期に60%から85%の上昇が見込まれる可能性がある。
仮想通貨トレーダーのジャボン・マークス氏も同様の強気見通しを示しており、「現在の市場状況では、XRPの目標は依然として4.80ドルであり、価格は重要な2.47ドル水準を上回っている」と述べている。
マークス氏はさらに「この水準が維持される限り、価格は+66%の上昇に向けて備えることになるだろう」と付け加えた。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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