報道によれば、仮想通貨トレーディング企業ウィンターミュートが、新たな資金調達を目指し投資家と交渉中であるとという。取引額は1億ドルから3億ドルに達する可能性がある。

ブルームバーグインフォメーションの報道によれば、中国のソーシャルメディア大手テンセントもこの取引を検討している投資家の1つだという。この取引により、ウィンターミュートの評価額は約20億ドルに達する見込みだ。

ウィンターミュートの成長

イギリスに拠点を置くウィンターミュートは、50以上の仮想通貨取引所および取引プラットフォームに流動性を提供している。累計取引額は約5兆ドルに達し、その額は過去2年間でほぼ倍増している。

ウィンターミュートは2021年1月にライトスピードが主導するシリーズBラウンドで2000万ドルの資金を調達した。ライトスピードは2020年7月の280万ドルの資金調達ラウンドも主導していた

ウィンターミュートは流動性提供者であるだけでなく、仮想通貨分野で積極的に投資を行っている。今年は、クロスチェーンコミュニケーションツールのアナログ、仮想通貨取引所バックパック、イーサリアムスケーリングソリューションのタイコ、デジタルドルのアゴラ、ステーブルコイン発行プラットフォームのM^0に投資している。また、dYdXデリバティブ取引ソフトウェアの購入にも関心を示していると報じられている

テンセントとデジタル資産

テンセントはメッセージングアプリWeChatの開発者であり、幅広いビデオゲームを提供している。ゲーム収益が減少する中、人工知能(AI)分野にも進出し、中国でChatGPTの競合製品を運営している。

2023年9月以来、テンセントはTON財団およびテレグラムと協力し、テンセントクラウド子会社を通じてミニアプリを提供している。3月には、UAEのラアス・アル・ハイマ・デジタルアセットオアシス経済特区と覚書を締結し、スタートアップ企業の発展を促進するための訓練センター設立などの措置を講じるイニシアティブに参加した。

テンセントはNFTスケーリングソリューションのイミュータブルにも投資している。また、失敗したオーストラリアのブロックチェーンベースの物流会社エバーレジャーの主要投資家でもあった。テンセントは2019年にエバーレジャーおよびロシアのダイヤモンド生産者アルロサと協力し、ダイヤモンド小売りeコマースプロジェクトを立ち上げた

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