ロシア最大のダイヤモンド生産企業アルロサは、中国ネットサービス大手テンセントとブロックチェーンプラットフォームのエバーレジャーと提携して、ブロックチェーン基盤のeコマースプロジェクトに着手する。12月16日にプレスリリースで発表した。

3社は、テンセントのチャットサービス「WeChat(ウィーチャット)」ユーザー向けに、ダイヤモンドに特化した小売りミニプログラムを展開する予定。ウィーチャットのユーザー数は約10億人とされる。

ダイヤモンドサプライチェーンの透明性と顧客信用を改善することが狙い。ソーシャルメディアユーザーは、ダイヤモンドの起源や履歴を完全に把握した上で購入することができる。「鉱山から消費者まで完全なトレーサビリティを実現する」と説明している。

このミニプログラムで、中国のジュエリーメーカーや小売業者がブランドの信頼性を強化し、市場で差別化を図ることができるとしている。

アルロサは、同社のダイヤモンドの完全な情報を提供するとしており、ユーザーらは商品の持続可能性や「倫理的痕跡」を知ることができると述べている。

昨年5月、アルロサは、ブロックチェーン スタートアップのD1ミント・リミテッド社と提携し、ダイヤモンドをトークン化することで合意したと発表している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン