キャメロン&タイラーのウィンクルボス兄弟の企業、ウィンクルボスIPは、「デジタル資産の安全な保管」のための新しい特許を申請した。米国特許商標庁(USPTO)が4日に明らかにした。ウィンクルボスIP社はこれまでにも、取引システムや上場投資商品などの特許を積極的に取得しようとしている。

ウィンクルボスIP社の特許は、「安全なポータルを使用してデジタル数学ベースの資産を保管するためのシステムおよび方法」というタイトルだ。デジタル資産アカウントを「複数の秘密鍵セグメントに分割する」ことを可能にする新しい仕組みを含み、「仮想通貨により安全な技術を提供する」ものだとしている。

この特許は「デジタル数学ベースの資産」に適用されるとしており、申請書の中では、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、およびライトコイン(LTC)など、複数の仮想通貨が言及されている。

ウィンクルボスIP社は今春、仮想通貨に基づく資産の取引に向けた特許を取得。これは仮想通貨を用いた上場投資商品(ETP)を可能にするものだ。6月にも、仮想通貨ETPに関連した別な特許も取得している。

4月にもウィンクルボスIPはデジタル取引のセキュリティシステムの特許も申請。これは、暗号システムの原理を導入して、クラウドコンピューティングシステム内で取引を安全に処理するためのものだ。