米国の仮想通貨起業家、タイラーとキャメロンのウィンクルボス兄弟は、仮想通貨をベースにした上場投資商品(ETP)を提供するためのシステムの特許を取得した。19日に米国特許商標庁(USPTO)が明らかにした。

 この新特許は、「デジタル資産」を保有するETPおよび「デジタル資産を保有するETPに関連した他の商品やサービス」に使用するためのシステム、メソッド、およびプログラム商品に関するもので、デジタル資産にはビットコイン(BTC)や、イーサリアム(ETH)リップル(XRP)ライトコイン(LTC)などのその他の仮想通貨が含まれる。


 17年11月27日にウィンクルボスIPによって出願されたこの特許の発明者は、ウィンクルボス兄弟のほかにエバン・ルイス・グリーベル氏、キャスリーン・ヒル・モリアーティ氏、グレゴリー・イライアス・ゼサリス氏となっている。


 ETPは証券の一種で、その価格はコモディティ、通貨、株価、金利といった他の投資対象に連動する。このケースでは、ETPの価格は仮想通貨に連動する。


 ウィンクルボス兄弟は5月にも、ウィンクルボスIPが仮想通貨を用いてETPを取引できるようにするシステムの同様の特許を取得している。


 それに先立つ17年3月、米証券取引委員会(SEC)は、「米国証券取引所の規制は、投資家や公共の利益を保護するために、詐欺的操作的行為や慣行を防止すべく作られている」として、ウィンクルボス兄弟によるビットコイン上場投資信託(ETF)の立ち上げ申請を却下した


 ウィンクルボス兄弟の仮想通貨取引所ジェミニは4月、ナスダックのマーケット監視技術「SMARTS」を使用して市場を監視するために、株式市場大手ナスダックと提携した