中国の大手自動車部品メーカー、ブロックチェーンを活用したスマートシティ建築へ | プライバシー保護企業と提携

中国の大手自動車部品メーカー、万向(ワンシャン)ホールディングスは、中国最大のスマートシティプロジェクト「ワンシャン・イノーバ・シティ(Wanxiang Innova City)」におけるデータ関連インフラの共同開発に関し、ブロックチェーン基盤のプライバシー保護ネットワーク関連企業「プラトン(PlatOn)」と提携した。このスマートシティは、2025年の完成をめどに杭州で建設予定という。仮想通貨メディア「クリプトニンジャ」が6月20日に報じた。

記事によると、2015年に初めて発表されたイノーバ・シティは、杭州の8.3平方kmの土地に建設予定。2025年の完成時には9万人の住民が住むと予測しているという。またワンシャンは、今後10年間で290億ドル(約3兆円)を投資し、中国最大かつ相互接続を実現したブロックチェーン基盤のスマートシティを目指し、技術開発およびインフラ開発を支援することを約束したそうだ。

プラトンのブロックチェーン基盤の技術は、住民のデジタルIDの識別、スマートデバイスなどの重要データの追跡・転送・保護に利用するという。また自動運転システムの構築に向け、運転行動データや電気自動車用バッテリーの監視・記録なども行う。

ワンシャンのチーフイノベーションオフィサー、ビンセント・ワン氏は、次のように述べた。

「責任ある運転行動を追跡し報酬を与えるスマート輸送システム、またエネルギーの生成と取引を即資産する再生可能な電力輸送網を想像してほしい。また、厳格なデータ運用の制約を受けずに、検証・構築・提供を行える都市サービスも実現できる」

プラトンのチーフ・ストラテジー・オフィサーのエイダ・ジャオ氏は、同社のプライバシーサービスが、どのように利用されるのか説明した。

「暗号化データを復号せずに扱う秘密計算技術(MPC)、その他のプライバシー保護技術を利用し、居住者のデジタルID、スマート機器、個人用機器などを分散型台帳技術(DLT)で連動させることで、機密データを守れる」

なお、ワンシャンとプラトンは深い関連があるようだ。

プラトンのウェブサイトによると、ワンシャン・ブロックチェーンと共同で法人向けコンソーシアム型ブロックチェーンを構築している。さらに、プラトン共同創設者、ワンシャン・ブロックチェーン会長、ワンシャン・ブロックチェーン・ラボの創設者として、フォン・ジャオ(Feng Xiao)氏が掲載されている。

ワンシャン・ブロックチェーンのサイトによると、ワンシャンは、ワンシャン・ブロックチェーン・ラボを6グループのうちの1として含む形で、ワンシャン・ブロックチェーンを創設しているという。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版