北朝鮮に仮想通貨とブロックチェーンに関する知識を教えたとして逮捕されたイーサリアム研究者ヴァージル・グリフィス氏は1月30日、ニューヨーク南地区の裁判所の罪状認否で無実を訴えた。
もし有罪となれば、グリフィス氏は、20年の禁固刑に直面する可能性がある。
グリフィス氏は、2019年4月に「平壌ブロックチェーン・仮想通貨カンファレンス」に参加するために北朝鮮に旅行。「経済制裁を逃れるために仮想通貨とブロックチェーン技術をどのように使うか、技術的なアドバイスをプレゼンした」としてFBIなどが逮捕した。1月9日には経済制裁発動やテロリストの資金調達阻止に広く使われている法律である「国際緊急経済権限法(IEEPA)」違反で起訴された。
イーサリアム財団はグリフィス氏をサポートする方針。イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、「彼はオープンソースソフトウェアに関する公開情報に基づいてプレゼンテーションをしただけだ」とし、逮捕が不当であると述べていた。
国連は、2020年2月に開催される北朝鮮の仮想通貨会議に参加しないよう警告している。
裁判所は米政府に対し、被告側に示すさらなる証拠などの判断材料を、3月17日までに収集するよう言い渡した。
【関連記事:北朝鮮に仮想通貨・ブロックチェーン教えたイーサリアム研究者、正式に起訴される】
【関連記事:100万ドルで保釈決定 北朝鮮に仮想通貨・ブロックチェーン教えたイーサリアム研究者の裁判で】
【関連記事:北朝鮮に仮想通貨・ブロックチェーン教えたイーサリアム研究者、釈放されず】
【関連記事:逮捕されたイーサリアムの研究者が釈放へ、担当弁護士が明らかに】
【関連記事:仮想通貨イーサリアム創設者ブテリン氏「イーサリアム財団研究者の逮捕は不当】
【関連記事:「北朝鮮に仮想通貨・ブロックチェーンで経済制裁回避の仕方教えた」FBIなど、イーサリアム財団のリサーチャーを訴追】
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン