北朝鮮に仮想通貨とブロックチェーンに関する知識を教えたとして逮捕されたイーサリアム研究者ヴァージル・グリフィス氏が、正式に起訴された。米メディアのインナー・シティ・プレスが報じた。

罪状は「国際緊急経済権限法(IEEPA)」違反。IEEPAは経済制裁発動やテロリストの資金調達阻止に広く使われている法律だ。

報道によれば、米ニューヨーク州南部地区の連邦裁判所で事件を担当する判事が割り当てられた。

グリフィス氏は昨年11月にFBIなどによって逮捕された。グリフィス氏が、19年4月に「平壌ブロックチェーン・仮想通貨カンファレンス」に参加するために北朝鮮を訪問。「経済制裁を逃れるために仮想通貨とブロックチェーン技術をどのように使うか、技術的なアドバイスをプレゼンした」疑いがもたれている。

12月末にグリフィス氏は、保釈金100万ドル(約1億900万円)で保釈されていた

現在、グリフィス氏はイーサリアム財団から停職処分を受けているという。ただ、イーサリアム財団はグリフィス氏をサポートする方針。イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、「彼はオープンソースソフトウェアに関する公開情報に基づいてプレゼンテーションをしただけだ」とし、逮捕が不当であると述べていた。