2018年にビットコイン80%以上下落するという予想を的中させたベテラントレーダー、ピーター・ブラント氏(72)は22日、ビットコイン1万ドル突破を受けてツイッターを更新し「こんなマーケットは他にない」発言した

(出典:Peter Brandt

ブラント氏は、ビットコインは史上4回目のパラボリック(放物線を描くような上昇)局面に入っていると指摘。最初のパラボリックは2010年で、その後2012年、2015年と続き、現在のパラボリック局面は直近の最安値である2018年12月から始まっている。ビットコインは何度も復活し、放物線を描くような上昇を繰り返していることがわかる。

45年間のトレーディング経験があるブラント氏は、このようにパラボリック局面を繰り返したチャートを見たことがないとコメント。「ビットコインは、唯一無二のマーケットだ」と述べた。

22日の8時30分過ぎに1万ドルを突破したビットコイン。その後も勢いは止まらず、一時1万900ドルを上回った(出典:TradingView)。

ビットコインのマーケットとしての特異性を指摘する声は多い。

データ提供会社のインデクシカ(Indexica)は、ビットコイン価格分析の困難さを指摘。株価や為替などは企業や政策発表、技術発展に反応するが、ビットコインは反応しないと指摘し、現時点でのビットコインの価格分析がお手上げ状態であることを認めている。

ちなみにインデクシカは、そんな中でもビットコイン界隈でなされる会話に注目し、会話の成熟度からビットコイン価格の分析を試みている。

また、仮想通貨分析を行うコインメトリックスは、ソーシャルメディア上の仮想通貨に対するセンチメント(心理)を分析する取り組みを始めている。

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