資産運用会社ギャラクシーデジタルのマイク・ノボグラッツCEOによれば、ビットコインは横ばいで推移し続けているが、年末にかけて上昇の可能性があるという。
「今ビットコインは保ち合いにある。理由の1つは、トレジャリー企業が他のアルトコインに資金を振り向けているからだ」とノボグラッツ氏は木曜日にCNBCで述べた。
ブロックチェーン企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは、アルトコインを保有する企業の中で先頭を走っており、最近20億ドルのイーサリアム(ETH)を購入し、その保有額を90億ドル以上に増やした。
アルトコインが資金と活気を呼び込む
一方、ナスダック上場の設計・製造会社フォワード・インダストリーズは月曜日、ソラナ(SOL)に特化した仮想通貨トレジャリー戦略を立ち上げるために、16億5000万ドルの現金とステーブルコインによる資金調達を確保したと発表した。
ノボグラッツ氏は、ギャラクシーデジタル、ジャンプクリプト、マルチコインキャピタルといった仮想通貨ネイティブ企業が主導するこうした取引が「仮想通貨市場に活気を与え、資金を呼び込んでいる」と語った。
「ビットコインはやや横ばいだが、他のエコシステムが注目されている間に、年末に向けて再び大きな上昇局面が訪れるだろう」
ビットコイン、ポジティブ要因で再浮上か
コインゲッコーによると、ビットコインは過去7日間で11万55ドルから11万6083ドルの間で推移している。
ノボグラッツ氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げサイクルに入ること、また証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長が市場をオンチェーン化するための証券規制の近代化について言及するなど、業界の前向きな動きが続いていることが、ビットコインの再上昇につながると指摘した。
「これまでのブロックチェーン革命は、ビットコインが価値の保存手段として、ステーブルコインが国際送金手段として使われるにとどまっていた。しかし、ブロックチェーンが十分に高速で、安全で、信頼できるものであり、さらに規制の枠組みが整えば、人々は実験できるようになる。そして今、その両方が揃っている」
「ナラティブ」から「現実の展開」へ
ノボグラッツ氏はまた、仮想通貨企業間に「健全な競争」があるものの、伝統的な金融業界で起こり得るような、たった1つの企業が市場を独占するようなことはないと予測した。
「イーサリアムには独自のコミュニティ、ナラティブ、ユースケースがある。確かにソラナや他のブロックチェーンと競合するが、『ひとつのブロックチェーンがすべてを支配する』ようなことにはならない」と同氏は語った。
「だが最も重要なのは、仮想通貨市場に資金が流入してくるということだ。我々は今、ナラティブの段階から実際の展開の段階へ移行しつつある」
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