キャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏が設立した仮想通貨取引所ジェミナイ・スペース・ステーション(ティッカー:GEMI)の株式が、金曜日の市場デビューで急騰し、仮想通貨関連株への強い機関投資家需要を示した。
ヤフーファイナンスのデータによると、ジェミナイ株は金曜日に一時40ドルを超えたが、その後取引時間後半に下落。午後には1株あたり約35ドルで取引され、初日として24%の上昇、時価総額は約13億ドルとなった。
同社は木曜夜に新規株式公開(IPO)の価格を1株28ドルに設定。当初の目標レンジ17~19ドルを大きく上回り、修正した後の24~26ドルのレンジすら上回った。
CNBCによると、ジェミナイは提供株式数を1520万株に抑え、4億2500万ドルを調達。投資家需要の強さを裏付けた。
ジェミナイは米証券取引委員会にフォームS-1を提出してからわずか10日でナスダック上場を果たした。同社は9月2日にIPO登録を行っている。
ジェミナイは取引高ベースで世界最大級の仮想通貨取引所ではないものの、米国市場においてはセキュリティと規制遵守の面で評価されている。コインマーケットキャップによれば、上場前数日間は取引活動が増加していた。
仮想通貨関連IPOに高まる投資家需要
2025年に入り、仮想通貨関連企業が次々と大型IPOを実施し、投資家の関心を集めている。
ステーブルコイン発行企業サークル(CRCL)は際立った成功例の1つであり、ニューヨーク証券取引所での初日取引で株価が160%以上急騰。31ドルでのデビューから60ドルを超える水準まで上昇し、時価総額は330億ドルを突破した。
また、ブロックチェーン特化の金融サービス企業フィギュア・テクノロジー・ソリューションズ(FIGR)も、木曜日の上場初日に24%超の上昇を記録。翌金曜日の取引でもさらに12%上昇した。
IPOではないものの、ゲームパブリッシャーからデジタル資産運用会社へと転換したメガ・マトリックス(MPU)も株価が急騰。同社はステーブルコイン事業に参入し、9月初旬にはエセナ・エコシステムへの投資を支えるため20億ドル規模の発行登録を発表した。MPU株は激しい値動きを見せているが、過去6カ月で150%以上上昇している。
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