米司法省(DOJ)は3月13日、15万ドル(約1600万円)以上相当の仮想通貨ビットコイン(BTC)およびほかの仮想通貨を使用し、国際テロ組織のイスラム国(ISIS)、タハリール・アル・シャーム機構(旧ヌスラ戦線)のためマネーロンダリングを行ったとして米国市民に懲役13年を科したと発表した

プレスリリースによると、米ニューヨーク州在住のズービア・シャナズ被告は、ISISおよびアル・シャームに仮想通貨を用いて資金を提供するため働いていた。また同被告は、シリアに向かい、ISISのメンバーになろうとしていたそうだ。

資金調達のための不正なローン

2017年12月当初の起訴状によると、シャナズ被告は資金を調達するため、アメリカン・エキスプレス、JPモルガン・チェース、ディスカバーなどの主要金融機関に対し詐欺を働いたとされる。DOJは、不正に2万2500ドル(約240万円)のローンおよび12種類以上のクレジットカードを確保し、6万2000ドル(約670万円)相当の仮想通貨を同被告が購入したと主張した。最終的に、パキスタン・中国・トルコを経由してISISおよびアルシャムに15万ドル以上を送金していた。

既報の通り、シャナズ被告が2017年7月にシリアに向かう途中、ニューヨーク市のジョン・F・ケネディ国際空港で逮捕された。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン