米国バージニア州上院は、バージニア州で営業する銀行が仮想通貨のカストディサービスを提供できるようにする法案の修正要求を全会一致で承認した。

クリストファー・T・ヘッド議員は2022年1月に、銀行がカストディサービスを提供できるようにするための修正を求め、下院法案第263号を提出していた。

この法案は39対0の圧倒的多数で上院を通過し、バージニア州グレン・ヤングキン知事の署名による発効を待っているところだ。このサービスを顧客に提供しようとする銀行は、法案で言及されている3つの具体的な要件を遵守する必要がある。3つの要件とは、効果的なリスク管理システムの導入、適切な保険の保有、仮想通貨に関連するリスクに対処するための監視プログラムの立ち上げだ。

ただし、上院は、銀行の顧客が仮想通貨に関連する公開鍵と秘密鍵を直接管理することを義務付けるとし、次のように付け加えている。

「受託者の立場で行動する銀行は、銀行が保有する新しい秘密鍵を作成することによって、顧客の仮想通貨を銀行の管理下に移すよう求めるものとする」

ワイオミング州など他の州でも、最近、州発行のステーブルコインの法案が提出されている。

先月、下院金融サービス委員会では、ステーブルコインやデジタル資産に対する規制を州レベルで対応すべきか、連邦レベルで対応すべきかについて議論が行われたばかりだ。

この点について、ノースカロライナ州議員で有力委員のパトリック・マクヘンリー氏は、ステーブルコインに関する包括的な連邦法の代わりに、州レベルの規制の枠組みを検討するよう委員会に要請した。

Jean Nellie Liang speaking at Feb. 8 House Committee on Financial Services hearing

財務省の国内金融担当次官であるジャン・ネリー・リャン氏は、金融市場に関する大統領ワーキンググループの報告書を引用し、米ドルペッグされたステーブルコインの発行者(州銀行および連邦政府公認銀行)は、保険付き預金取扱機関と同じ基準に従うべきであると述べた。