米証券取引委員会(SEC)など米規制当局は、英国の金融行為監督機構(FCA)が設立した「グローバル・ファイナンシャル・イノベーション・ネットワーク(GFIN)」への参加を表明した。SECが10月24日発表した。

GFINは、金融イノベーションに向け規制当局ら企業間の連携改善などを狙いとし、FCAが2018年に設立。分散型台帳技術人工知能(AI)といった技術の発展や証券やイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の規制などの項目に取り組んでいる。また国境を超えたサンドボックス(規制特区)のサポートなども行っている。

SECは今回、米国商品先物取引委員会(CFTC)、連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)らとともに参加したと発表している。

米国内および国外で、金融規制当局が金融サービスのステークスホルダーらの利益とニーズを提示する手助けとなるとし、以下のように説明している。

「金融サービスのイノベーションに関する知識の共有を推進することで、GFINの米国メンバーは、金融および市場統合、顧客、投資家保護、金融包摂、競走、金融の安定を発展させることを模索する」

GFINの取り組みに関しては業界からの反響は肯定的で、「イノベーションに向けた規制関連の連携における新しく実際的な方法で、クロスボーダーの環境を生み出す」としている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版