米10大銀行のひとつであるPNCが顧客の国際送金にリップルネットを導入する。リップルが19日発表した。
PNCがリップルのブロックチェーン・ソリューションxCurrent を活用することで、米国の法人顧客がクロスボーダー決済を高速化することができると、ロイターは伝えている。
リップルもxCurrentを利用するメリットとして、インボイスに対する支払いを即座に受け取ることが可能になり、口座と資金運用の管理に変革をもたらすと強調している。
リップルのプロダクト・マネジメント担当のアシーシャ・ビルラ副社長は、銀行におけるxCurrentの利用がリップルのプロダクト普及への第一歩と考えている。
PNCは米国の10大銀行のひとつで、クライアント数は800万、19の州に支店を構える。今回の発表により、同行はリップルが提携するグローバル金融機関の一員となる。
リップルの提携事例として、アメリカン・エキスプレスがサンタンデール銀行の顧客と米国の法人顧客間での送金に使用するリップルベースのB2Bシステムを開発しているとの報道があった。また、3月下旬には邦銀コンソーシアムがリップルを利用した国内向け即時決済アプリ「マネータップ」の提供を予定していることを発表した。
コインテレグラフでも4月に、スペインのサンタンデール銀行がリップルを利用したブロックチェーン国際送金サービス「One Pay FX」を開始したことを伝えている。