米ドルに連動するステーブルコインが政府の債務危機を緩和し、中国の人民元に対抗して米ドルの地位を維持する助けになると、元下院議長がコメントした。
元下院議長のポール・ライアン氏は6月13日のウォール・ストリート・ジャーナルのオピニオン記事で「米国は予測可能で回避可能な債務危機に向かっている」とし、ドルに裏付けされたステーブルコインが「ドルを魅力的に保つソリューションの1つだ」と主張した。
ライアン氏は2015年から2019年まで下院議長を務めた。下院議長は米国政治で最も影響力のあるポジションの1つでだ。
ライアン氏は「米国債に対する即時かつ持続的な需要の増加が見込まれ、それにより国債オークションの失敗とそれに伴う危機のリスクが軽減される」と語った。
現在ライアン氏は仮想通貨に特化したベンチャーキャピタル企業パラダイムの政策評議会メンバーとして活動している。
1620億ドルのステーブルコイン市場はすでに米国債に対する大きな需要を生んでおり、ドルの優位を維持する役割は「これ以上ないほどタイムリーなものはない」だとライアン氏は強調した。
ライアン氏は、中国が新興市場のさまざまなデジタルインフラ投資プラットフォームに人民元を統合していることを指摘し、米国は手遅れになる前に独自の解決策を見つける必要があるとも述べた。「米国は最大の国際競争相手が安全で便利なデジタルマネーの潜在需要を活用するのを黙って見ているわけにはいかない」とのべ、「ドルに裏付けされたステーブルコインは米国債に対する需要を提供し、中国に対抗する手段にもなる」と語った。
ライアン氏は、ステーブルコインのための強力な規制枠組みがすでに議会で超党派の支持を得ており、「デジタルドルの利用を劇的に拡大するのに役立つ」とのべた。
この意見記事は、アバラボのCEOであるエミン・ギュン・シラー氏をはじめとする業界関係者から賞賛を受けた。ギュン・シラー氏はXに「ステーブルコインは仮想通貨から生まれた最良のものの1つであり、世界中でドルの優位性を維持するのに役立つ」と投稿した。
しかし、ヒューマン・ライツ・ファウンデーションの最高戦略責任者であるアダム・グラッドスタイン氏は、ステーブルコインの利用が増えると、ビットコインが「破壊し置き換える」ようとしている金融システムを「永続させ強化する」ことになると述べた。
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