ウクライナの仮想通貨を規制する主要な政府機関であるデジタルトランスフォーメーション省が、仮想通貨取引を追跡するためにビットフューリー(Bitfury)の仮想通貨分析ツールを導入する。

7月23日の公式発表によると、同省はビットフューリーの仮想通貨コンプライアンス製品「クリスタル」の契約を締結した。

2018年初頭にビットフューリーが立ち上げたクリスタルは、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨関連の犯罪を取り締まることを目的にデザインされたソフトウェアスタックだ。

クリスタルの社員が今後、同省に仮想通貨分析の専門知識を提供するとクリスタルは同社ウェブサイトに詳述した。同省の幹部らは、クリスタルのプラットフォームを通じて、仮想資産取引を専門的に監視するための訓練を受けるとクリスタルは述べた。

違法取引を検証へ

同省によると、新たな提携の主な目的は、「ウクライナにおける仮想資産の市場の迅速な形成と合法化」だという。ウクライナ政府はクリスタルの分析ソリューションを導入することで違法取引の源を検証するつもりであることが公式発表された。

クリスタルブロックチェーンの製品担当ディレクターであるキリーロ・チカラーゼ氏は、今回の提携が仮想通貨の普及をさらに促進すると信じているとし、以下のように述べた

「クリスタルブロックチェーンのチームは、ウクライナにおける仮想通貨の導入が着実に進む中、ウクライナ政府を支援することができ、光栄に思っている。私たちは、ウクライナのAML(マネーロンダリング防止)法の適用を支援することができ、誇りに思う」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン