ウクライナのデジタルトランスフォーメーション省は仮想通貨とブロックチェーン、ビットコイン(BTC)について国民を教育するインターネット番組を公開した。

水曜日に初放映されたこの番組はウクライナ政府の「Diia.デジタル教育」プログラムの一環として、バイナンス、ハッケン(Hacken)、クリスタル・ブロックチェーンの協力を得て製作された。

番組は6分から12分までで8話から成り、仮想通貨とブロックチェーンの基本概念が各話で説明されている。起業家で元銀行家のアンドレイ・オニストラト氏が司会を務め、ブロックチェーン業界で働くゲストから話を聞く。

ユーチューブで公開されている第1話は仮想通貨の概念を、非許可型の止められない取引台帳として紹介している。供給を監査できるという概念に注目し、ウクライナ国立銀行はウクライナの通貨であるフリヴニャの供給量の大幅な増加をいつでも決定できると、オニストラト氏は指摘した。ウクライナでバイナンスのマーケティング・マネジャーを務めるイワン・パスカル氏は、ビットコインがどのようにして変わることのない監査可能な供給を維持しているかを説明している。

2人はより複雑な概念に関しても話をし、イーサリアムとスマートコントラクト、分散型取引所に言及した。番組は初心者向けに作られているものの、オニストラト氏はより難しい質問もパスカル氏に投げかけた。たとえば、分散化と自由という概念を、多くの中央集権取引所で見られる身分証明要件とどのように折り合いをつけることができるのかといった質問だ。

全話を視聴し終えた視聴者には修了証が与えられる。この番組は国民のデジタルリテラシーを達成しようとするウクライナ政府の取り組みの一環だ。デジタルトランスフォーメーション省は「教師のためのデジタル授業」や「ユーチューブのブロガーになるには」といった番組も提供している。

ウクライナのデジタルトランスフォーメーション省は以前、同国における仮想通貨事業を対象としたより明確な規制法の制定を推進したことから、同国は活況を呈する仮想通貨エコシステムを惹きつける立場にあると結論する向きもあった。バイナンスは昨年、ウクライナの仮想通貨規制法案の策定で協力する旨の覚書を交わし、デジタルトランスフォーメーション省と協働してきた

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン