ウクライナ国立銀行は、戒厳令のもとでの資本流出を防ぐため、仮想通貨の購入に制限を課すことになる。

ウクライナの中央銀行は21日の発表でクロスボーダーでの取引に関して一連の制限を課すとし、個人がウクライナの法定通貨であるフリブニャ(UAH)でビットコインなどの仮想通貨を購入することを禁止した。

ウクライナの国民は、外貨を使って仮想通貨を購入することは認められているが、それも月額10万UAH(約43万円)に制限されている。

発表によれば、ウクライナ国立銀行は、電子ウォレットの預金、外国為替取引、トラベラーズチェックの決済と並び、仮想通貨の購入を「準現金取引」とみなしてる。このような取引に制限をかけることで、「戒厳令下の国からの非生産的な資本流出を防ぐ」ことが狙いだ。

ウクライナ国立銀行によると、今回の決定は20日の理事会決議で規制変更が採択され、発行された。

一部のウクライナの銀行はすでにビットコインの購入を制限しているようだ。ウクライナ最大の商業銀行であるプリヴァト・バンクは、3月の時点でUAHによるビットコイン購入を禁止していると報道されている