英金融行動監視機構(FCA)仮想通貨関連の調査は、現時点で前年比74%の上昇となった。ロンドン拠点の法律事務所ピンセント・メイソンズが提供したデータをもとに、フィナンシャルタイムズが10月7日に報じた

同データによると、FCAの仮想通貨関連の調査件数は、昨年50件に対し今年は87件に増加している。この数字には、初期段階の調査と本格的な調査の両方が含まれる。

ピンセント・メイソンズのパートナーのデービット・へフロン氏は、FCAの仮想通貨市場への法執行に対する積極的な姿勢を示すもんどあと指摘。同氏は以下のように述べている。

「これらの統計は、合法的に活動する仮想通貨事業者らを勇気づけるだろう。彼らは悪い行いをする者らを排除したいからだ」

2019年5月、FCAは、同国における仮想通貨および外国為替の詐欺被害額は、2018年から2019年の間で3400万ドル(約37億円)に達したと報告。詐欺およびサイバー犯罪の通報センター「アクションフラウド」から入手したデータによると、全体の損失額は前年から1400万ドル(約15億円)減少。個人の損失も前年の7万6000ドル(約840万円)から1万8500ドル(約200万円)に減少したとしていた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版