イギリスの取引プラットフォームLMAXが、 仮想通貨市場へ参入し、機関投資家向け取引所を立ち上げると発表した。フィナンシャル・タイムズが21日につたえた

 LMAXは2010年の発足以来、法定通貨取引を提供してきたが、 機関投資家からの関心が高まり続けていることから、仮想通貨分野の適法性強化を計画している。 デービッド・マーサーCEOは複数の報道機関で伝えられている声明で以下のように述べた。

「当社は機関投資家に対して、仮想通貨を安全に取得、取引、保有するための、高い品質と流動性を備えたプラットフォームを提供することにより、仮想通貨市場の適法化を前進させていく」

 マーサーCEOは次のように続けた。「仮想通貨における機関投資の増加はこの業界に大変革をもたらすだろう」

 LMAXは英当局の金融行為規制機構(FCA)から規制を受けており、今後ニューヨークと東京にも進出する可能性があると報じられているものの、ひとまずは活動がロンドン内に制限される。

 米大手仮想通貨取引所のコインベースは先週、 新たに販売する保管サービスなどは商品は機関投資家を狙ったものであると発表した。同社の事業部長と本部長はこれを「100億ドルの市場」と呼んでいる。

 今月は他にも、ロンドンに本社を置くクリプト・ファシリティーズが自ら、世界初となる認可済みのイーサリアム(ETH)先物を始めた。マーサーCEOによると、コインベース、ウィンクルボス兄弟のジェミニ取引所、さらにはゴールドマン・サックスといったアメリカの大手企業と同じく、LMAXもこの大規模な投資家市場を「主力」として仮想通貨への進出に目を光らせている。