英国に拠点の仮想通貨取引所コインフロアは今年4月、世界で初めて現物受渡しのビットコイン先物取引を開始する。ロイターが14日に伝えた。

 米フロリダ州で開催された、先物業界団体フューチャーズ・インダストリー・アソシエーションの年次総会で、コインフロアのマーク・ラム共同設立者がロイターに対し、先駆的な商品を目玉とする先物専用の取引所「コインフロアーEX」を近々開始する計画と明らかにした。

 コインフロアは15日、ツイッターでこのニュースについて言及した。

 現物受渡しのビットコイン先物取引は、米国のシカゴ・オプション取引所やシカゴ・マーカンタイル取引所で、現在提供されている先物取引とは異なる。現行モデルでは投資家は法定通貨で配当を受け取るが、現物受渡しでは先物の指定受渡日に原資産のビットコインを受け渡す。 ラム共同設立者によると、現物受渡しは、現金取引決済に関するセキュリティ懸念を払拭する。現金取引決済は価格操作の対象になりうる。

 

“When you talk to the liquidity providers, they all say the same thing, which is they want a physically delivered futures contract so they can hedge their exposure across exchanges.”

 「流動性提供者に話を聞くと、取引のリスクヘッジとして現物受渡しの先物商品がほしい、と口を揃えて言う」。