英プレミアリーグのアーセナルFCが、スポンサーによるICOのプロモーションを担当するという意外な発表を行なった。

 ロンドンに拠点を置くアーセナルは、米モバイル賭博アプリ「キャッシュベット」の運営会社が間もなく行うICOの宣伝を担うことになる。

 あまり知られていないこの運営会社は、自社の「キャッシュベットコイン」トークンを発行し、最大7000万ドルの調達を計画している。同社は現在、2月20日に終了する予定のICO先行販売を行っている。

 「キャッシュベット」はプレスリリースで、自社のことをアーセナルの「独占公式ブロックチェーンパートナー」と説明している。

 このような提携についてスポーツ界で初めてのことのように書く記事もあるが、実際には2017年12月に、ビットコイン・スイス社がデンマークのホッケーチーム、ラングステッド・シーアキャピタルと3年間のスポンサー契約を開始するという発表をしている。

 徹底したビットコインの投入を行うビットコイン・スイス社は、ホームスタジアムの名前をビットコインアリーナに改め、トッププレイヤーの給料をビットコインのみで支払うと約束。スポーツ界で初の試みとなっている。

 ICOには賛否両論あるが、アーセナルのチーフコマーシャルオフィサーは平然とした様子だ。

 「キャッシュベットコインをパートナーに迎えることができてうれしく思う。同社が新しい仮想通貨を発行するのに伴い、我々はこれに協力できることを楽しみにしている」とビナイ・ベンカテシャム氏は語った。