米メディアのタイムが選んだ「2018年の独創的企業50社」の中に、アフリカ発のブロックチェーンスタートアップが選ばれた。

ガーナを拠点とするブロックチェーンスタートアップ企業「ビットランド」が、アップル、ネットフリックス、スペースX、ドミノ・ピザ等の大企業と共にリスト入りした。

タイムはこのリストを作成するにあたり、同誌の編集者と記者に「未来を創造している企業」を挙げるように求めたという。影響力や成功度といった要素も選考基準となった。

ビットランドは、ガーナ人のナリガムバ・ムウィンスーボ氏が創業した。同社はガーナの土地登記にブロックチェーンを活用している。

ビットランドは地方自治体と協力し、不動産の財産権を分散型で改竄不可能なフォーマットで記録できるようにしている。

土地所有権の問題にブロックチェーンで取り組んだアフリカの国は、ガーナだけではない。今年8月にはザンビア政府が、アメリカの小売り大手オーバーストック社の子会社で、ブロックチェーンに基づく土地登記を行う企業との提携を発表した。

ブロックチェーンを不動産業界で使用している他国の例としては、スウェーデン政府が17年夏に、ブロックチェーン技術を使用した土地の登記を開始した。同年、ジョージアはスウェーデンに先立ち、ビットコインのブロックチェーン上で初めて不動産登記を行うプロジェクトを開始した。