米国のシンクタンクが、米国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の可能性を探るため、「テクニカル・サンドボックス」を立ち上げた。

デジタル・ダラー・プロジェクト(DDP)の発表によれば、この新しいプログラムは、米国のCBDCに関連する「技術面およびビジネス面の実装」の問題を調査するという。

DDPは、サンドボックスの初期参加者として、仮想通貨企業のリップル、金融テック企業のデジタルアセット、ソフトウェアプラットフォームのノックス・ネットワークス、銀行ソリューション企業のEMTECHを挙げている

「テクニカル・サンドボックス・プログラム」は、連邦政府、政策立案者、民間企業が、CBDCがどのように展開されるかをより明確に理解できるようにすることを目的としている。これには、リテールやホールセールへの潜在的な影響、クロスボーダー決済などの国際的なユースケースも含まれている。

テクニカル・サンドボックス・プログラムは10月に開始される予定で、初期の参加者はクロスボーダー決済に焦点を当てることになる。

教育段階とパイロット段階の2段階に分けて公開する予定だ。

教育段階では、プロバイダーと参加者は、機能的な観点とビジネス的な観点から技術を理解することを目指す。パイロット段階では、CBDC を利用するための具体的な方法を特定し、テストすることに焦点が置かれることになる。

デジタル・ダラー・プロジェクトは、非営利団体デジタル・ダラー・ファウンデーションとITコンサルティング会社アクセンチュアのパートナーシップによるものだ。DDPは、米国CBDCをめぐる研究と議論を促進することを目指しており、2020年5月にトークン化された米国デジタルドルを提案するホワイトペーパーを発表した