苦境に陥った仮想通貨取引所Zipmexの買収の可能性について数週間の交渉が行われた後、ベンチャーキャピタルファンドのVベンチャーズは、Zipmexの買収に合意したと報じられている。

ブルームバーグの報道によれば、トーレセン・タイ・エージェンシーズ(TTA)の子会社であるVベンチャーズは、Zipmexの株式90%を購入しようとしている。

Vベンチャーズはデジタル資産と現金で約1億ドルでZipmexを買収しようとしているという。シンガポールで金曜日に行われた法廷審問をもとに、Zipmexは3000万ドルを現金で、残りを仮想通貨で提示されたと報じている。

法廷審問によると、Zipmexは2023年4月までに、取引で受け取った仮想通貨を使い、取引所の凍結された顧客口座を解除する予定だという。

VベンチャーズとZipmexとの買収交渉については、数週間前に地元メディアが報じいた

Zipmexは2022年7月、同社のコントロールが及ばない「複合的な事情」を理由に、プラットフォームでの出金を突然停止した。タイ、シンガポール、インドネシア、オーストラリアで事業を展開していたこの取引所はその後、シンガポールの高等裁判所から3ヶ月間の債権者保護を受け、再建プロセスを開始した

またZipmexは、再建の取り組みを支援するために、2023年4月までモラトリアムの延長を申請しており、シンガポールの裁判所の判断待ちとなっている。