◆タイのSECが9つのトークンとICOに投資しないよう警告
◆ポンジスキームの疑いもあるという
◆タイではICOの免許制が施行されている

タイのSEC(証券取引委員会)が合計9つのデジタルトークンとイニシャル・コイン・オファリング(ICO)に対して投資をしないよう警告した。地元ニュースサイトのバンコク・ポストが26日に報じた。タイではICOが免許制になっており、今回はそのルールに違反したプロジェクトの規制に乗り出した形だ。

タイのSECによると、これらのプロジェクトはSECの認可を受けていないほか、ICOポータルによってスマートコントラクトの検査もされていないが、SNSなどで投資するようプロモーションをかけていたという。

またタイのSECは、ポンジ・スキーム(※)についても警告。ポンジ・スキームは、トークンからの投資リターンを約束して投資させる手法だ。タイのSECによると、「投資のための情報開示が不十分」な上で9つのプロジェクトが発行する「トークンは流動性が十分でなく、現金化できない」と警告した。

タイのSECは8月、タイ財務省が新たに制定したICO新規制により、50件のICOプロジェクトが免許取得に関心を示していると明らかにした

※ポンジ・スキーム(Ponzi scheme)とは詐欺の種類の一つで、出資金を運用する事を謳い文句に資金を集め、後から集まった資金を”配当”などの名目でその前の出資者に渡し、これを繰り返していく手法。