世界最大のステーブルコインのテザー(USDT)は、イーロン・マスク氏のビットコイン批判によって起こった仮想通貨市場からの流出にも関わらず、成長を続けている。

24日にテザーの時価総額は史上はじめて600億ドルに達し、ステーブルコインのマイルストーンの1つを達成した。テザーのデータによると、USDTの時価総額は604億ドルであり、過去1年で580%以上の増加となっている。

テザーの時価総額の新しい記録は、テザー・トレジャリーで新たにUSDTトークンで作成されたニュースに続くものだ。ブロックチェーン分析サービスのWhale Alertのデータによると、過去30日間で少なくとも60億USDTがトレジャリーで新たに発行され、5月24日に10億USDTが発行されている。テザーの発表によると、テザーの成長の推進力となっているのは、企業や法人からの需要だという。

USDTは過去2か月間、新しい時価総額のマイルストーンを更新し続けている。

Tether market cap one-year chart. Source: CoinMarketCap

テザーは、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)と並んで時価総額でトップ3の仮想通貨の中に入っている。5月23日にバイナンスコイン(BNB)の時価総額を超えている。

テザーのパオロ・アルドイノCTOは、仮想通貨のボラティリティが非常に高い場合、ステーブルコインの成長につながることが多いと強調した。