キルギス政府は2023年11月末までに仮想通貨マイナーから7860万キルギス・ソム(約1億2400万円)の税金を徴収した。現地メディアが財務省の発表を引用して伝えている。これは昨年の収益を大きく上回る額となる。
キルギスでの2023年の仮想通貨マイニング事業者からの税収には波があり、2月には73万8000ソム(約117万円)から8月には1160万ソム(約1840万円)にまで変動した。報告された最後の月である11月には、8月の高値から減少した後、760万ソム(約1200万円)となった。現在、キルギスでは公式に運営されている仮想通貨マイニング会社は1社のみとなっている。
2022年の最初の11ヶ月間の仮想通貨マイニングからの税収は1110万ソム(約1760万円)だった。税率は電気代の10%で、付加価値税と売上税が含まれている。
キルギス政府によれば、同国は氷河、高地の湖、河川など膨大な水資源を持っているが、これらの資源のほとんどは十分に開発されていない。同国の仮想通貨マイナーは水力発電に依存している。
Thousands of young Kyrgyz people are learning to code as the country strives to develop its tech economy.@ashleevance meets 2 of them. More on Hello World: https://t.co/m4Zq3qekki pic.twitter.com/5nlETkgzGd
— Bloomberg Technology (@technology) December 30, 2023
キルギスのサディル・ジャパロフ大統領は2023年7月、カンバル・アタ2水力発電所に仮想通貨マイニング施設の建設を承認した。キルギスでは、仮想通貨マイナーには一般の電料金の5倍の料金が課される。
2023年にはダムの水位の低下や、隣国との契約による供給制限が仮想通貨の生産を妨げた。マイナーは電力を輸入する必要があり、時には政府も同様だった。キルギスの仮想通貨マイナーは、輸入された電力を見つけることにさえ困難を抱えていた。それにもかかわらず、業界は2023年10月初めまでに1700万KWhの電力を消費したという。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン