米商品先物取引委員会(CFTC)のフィンテック部門であるLabCFTCがデジタル資産の初心者向け資料を発表した。

「デジタル資産入門(Digital Asset premier)」と題した資料が17日に発表された。デジタル資産市場の基本的な定義と概要、そして市場ルールにおけるCFTCやその他規制当局の役割について解説している。

CFTCはこれまでにもいくつかのデジタル資産関連の「入門書」を発表している。

2017年10月に発表された資料では主に仮想通貨に焦点が置かれ、平易な言葉で書かれていた。今回の発表資料も正式なガイダンスではなく、新たに参入する人や企業向けとして書かれているようだが、2017年版よりもCFTCと仮想通貨に関連する内容が多く盛り込まれている。

この違いについて、LabCFTCのディレクターを務めるメリッサ・ネトラム氏はコインテレグラフに次のように語った。

「仮想通貨入門と比べて、デジタル資産入門は議論を広げ、デジタル資産とは何か、そしてそれが市場のどこに当てはまるのかを説明している。今回は、デジタル資産に関連するメリットとリスク、デジタル資産市場の関係者との関わり、世界規模での規制の必要性を明らかにしている。」

LabCFTCは新しい技術とCFTCとの接点を務めている部署だ。11月には、サイエンスコンテストの優勝者として、人工知能を使って米国内の未登録商品を識別する「ナカモト・ターミナル」を発表した。

2019年に独立オフィスとなったLabCFTCが今回資料を公開したのはビットコイン価格が急騰し、世間の注目が高まったことを関連しているのだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン