スイスの食品製造会社がイーサリアム(ETH)ブロックチェーンを魚加工品の追跡に利用する欧州初の企業となったようだ。11月28日に同社プレスリリースで明かした

1923年創業のグスタフ・ゲーリッヒ社は、マグロの世界的マーケティング会社であるパシフィカルc.v.社と提携し、顧客がマグロ製品の出所をブロックチェーン技術を使って確認できるようにする。

同社の製品の缶詰には近々QRコードが添付され、消費者はそれをスキャンすることで、製造日、マグロの種類、さらには捕獲した船に至るまでの情報を確認できるようになるという。

ブロックチェーンの実装は、タイを拠点とするアタト(Atato)が提供。同社はイーサリアムの共同創設者、ジョセフ・ルービンのスタートアップ、コンセンシスと提携し、企業向けの分散型アプリケーションの構築を手がけるブロックチェーン・サービス・プロバイダーだ。

「当社は最高レベルの透明性を提供することにより、パシフィカル・MSC認証を受けたマグロがどのように環境持続性を保って捕獲されたかを、船長名、船名、漁獲期、漁獲法、海域、加工地及び加工日といった情報を通して、全てのお客様が明確なデータを入手できるようにする」とプレスリリースは説明している。

食品のサプライチェーンとトレーサビリティは、透明性と共に公平性とセキュリティを高めるために、ますますブロックチェーンに解決策を求めるようになっている。