米国で2番目に古い銀行であるステート・ストリート銀は8日、機関投資家向けの仮想通貨取引プラットフォームに技術を提供することに合意した

ステート・ストリートが所有する外国為替テクノロジー・プロバイダーのCurrenexは、仮想通貨企業のピュアマーケッツ(Puremarkets)と契約し、新たに始まる仮想通貨取引プラットフォームであるピュア・デジタル(Pure Digital)に取引インフラと技術を提供することになった。

発表によると、ピュア・デジタルは2021年半ばに開設予定で、現物引き渡しとカストディを行い、完全に自動化された店頭取引市場となる。機関投資家が相対で取引するバイラテラル・クレジットを利用する。またカストディを自由に選択できる「マルチ・カストディ・ソリューション」を利用して取引できるようになるという。

ステート・ストリート銀は、3月に過去9年間にわたってビットコインを研究してきたことを公表。「ビットコインが株式のヘッジとして使われるケースはまだないが、その方向に向かってはいる。投資家にとって重要なのは、リスク軽減とアップサイド(上昇)の可能性に対すること、ビットコインに期待される分散とリターンの特性を組み合わせて、最適な配分を決定することだ」としていた。

同行は最近、仮想通貨業界を積極的に開拓している。2019年末には仮想通貨取引所ジェミナイと共同で仮想通貨のパイロットプロジェクトを発表。ここではデジタル資産分野の研究開発と元に、ジェミナイのカストディとステート・ストリートのバックオフィスのレポーティングを組み合わせたものを行う。