米国の大手金融サービス企業ステートストリートは、新しいデジタル資産サービスを開始することで、仮想通貨業界への進出を拡大させている。

7月29日の発表によると、ステートストリートは同社のプライベートファンドのクライアントにデジタル資産と暗号資産の管理サービスを提供する。同社は、プライベートファンドのクライアントが、仮想通貨関連のポートフォリオをサポートするミドルオフィス・バックオフィスサービスにアクセスできるようにする。

ステートストリートは、米国を拠点とする仮想通貨取引のデータレポーティングを手掛けるLukkaと提携して、このサービスを提供する。ステートストリートは、2020年12月のLukkaの資金調達ラウンドに参加している。

ステートストリートは先月、仮想通貨とデジタル資産を専門とする新しい部門を立ち上げている。ステートストリートデジタルと呼ばれる新しい部門は、仮想通貨やブロックチェーン技術、中央銀行デジタル通貨などに関する研究を手掛ける。

「デジタル資産は急速に既存の金融サービスのフレームワークに統合されつつあり、伝統的な投資ニーズと増大するデジタルニーズの両方に対応するソリューションをクライアントに提供するツールを用意することが重要だ」と、ステートストリートのロン・オハンリーCEOは述べていた。