イーサリアム上場投資信託(ETF)は7月22日時点で13営業日連続の資金流入を記録し、累計流入額は40億ドルを超えた。SoSoValueのデータによると、7月22日には5億3387万ドルの純流入があり、この勢いは依然として続いている。

なかでも、ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)が4億2622万ドルの1日あたり純流入を記録し、ETF市場におけるETHの最大保有ファンドとして地位を確立している。続いて、フィデリティのFETHは3500万ドルの流入となった。

クロノス・リサーチの最高投資責任者(CIO)であるヴィンセント・リウ氏はコインテレグラフに対し、「ビットコインのドミナンスの低下と、イーサリアムへの機関投資家の関心の高まりが、現物イーサリアムETFへの流入を後押ししている。流動性が増し、マクロ環境が安定している限り、この需要の傾向は続くだろう」と語った。

全てのイーサリアムETFを通じた累計純流入額は、7月2日時点の42億5000万ドルから83億2000万ドルまで増加している。これらの商品にロックされた純資産総額は198億5000万ドルに達し、イーサリアムの時価総額の4.44%を占めている。

Source: SoSoValue

イーサリアムETF、13日間で40億ドル超の流入

7月3日から7月22日までの13営業日で、純流入の総額は40億ドルを超えた。特に7月16日には1日あたり7億2674万ドルという過去最高の流入を記録し、翌17日も6億20万ドルの流入となった。

ビットワイズのCIOであるマット・ホーガン氏は22日のXへの投稿で、「ETP(上場投資商品)投資家は、イーサリアムに対して依然として大きくアンダーウェイトの状態だ。ETHの時価総額はBTCの約19%だが、イーサリアムETPの資産はビットコインETPの12%未満にとどまっている」と指摘した。

ホーガン氏はまた、企業がバランスシート上でETHを保有する動きが加速すると見ており、ETPと企業の需要を合わせれば、今後1年間で200億ドル(現在の価格で約533万ETH)に達する可能性があると推定した。

これに対し、同期間にイーサリアムのネットワークから新たに発行されるETHはわずか80万ETH程度と見込まれており、供給を需要が7倍近く上回る可能性がある。

「短期的には、あらゆる価格は需給によって決まる。そして今のところ、ETHの需要は新規供給を大きく上回っている。価格はさらに上昇するだろう」とホーガン氏は述べている。

一方、ルックオンチェーンは23日のX投稿で、5つの新規ウォレットがクラーケンから合計7万6987ETH(2億8500万ドル相当)を引き出したことを明らかにした。これは、取引所での供給減少と蓄積の傾向を示すものと考えられる。

Source: Lookonchain

ビットコイン現物ETFは6700万ドルの流出

同日、ビットコインETFは総額6793万ドルの純流出となった。最大の流出はビットワイズの「BITB」とARKの「ARKB」で、それぞれ4227万ドル、3318万ドルの純流出を記録した。一方で、グレースケールの「GBTC」は唯一の純流入となり、751万ドルを獲得した。

この資金流出は、7月10日の11億8000万ドル、7月11日の10億3000万ドルという大規模な資金流入を含む、月初の機関投資家による買いが一段落したことを示唆している。

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