米国のイーサリアム上場投資信託(ETF)において、7月16日に過去最高となる7億2660万ドルの資金流入が記録された。これはアルトコイン市場全体の高騰と歩調を合わせる形となった。
ファーサイド・インベスターズによれば、この日の流入の大半を占めたのはブラックロックのETHAで、1日あたりの過去最高記録となる4億9900万ドルを集めた。次いでフィデリティのFETHが1億1300万ドルの純流入を記録し、2位につけた。
トレーダーTの分析によると、米国のイーサリアムETFは現在、合計で500万ETH以上を保有しており、これは流通供給量の4%超に相当する。
ファーサイド・インベスターズによれば、今回の記録は2024年12月5日に記録された1日あたりの純流入額4億2800万ドルを約70%上回った。
また、オンチェーンデータ提供サービスのウルトラサウンドマネーによれば、過去24時間に発行されたETHの総額は674万ドルだったが、一方で米国のイーサリアムETFはその107倍にあたるETHを購入したことになる。
アルトコインが急騰
コインゲッコーによれば、ETHは過去24時間で7.2%上昇し、3346ドル近辺で取引されている。過去14日間では30%もの上昇を記録している。
仮想通貨アナリストのマシュー・ハイランド氏は、「ETHの上昇が続けば、ビットコインのドミナンス(市場シェア)はすでにピークを迎えた可能性がある」と指摘している。
ハイランド氏は、「ビットコインのドミナンスが45%まで下がれば、アルトコインはさらに上昇する可能性がある」とも述べた。現在のビットコインのドミナンスは61%で推移している。
主要アルトコインも上昇しており、過去24時間でXRPは7.6%、BNBは3.4%、ソラナ(SOL)は5.2%、ドージコイン(DOGE)は6.9%、トロン(TRX)は3.2%、カルダノ(ADA)は3.5%上昇した。一方でビットコインはわずか0.7%の上昇にとどまっている。
企業によるETH購入が加速
ストラテジックETHリザーブによれば、企業の財務資産として保有されているETHの総額は53億3000万ドルを超え、ETHの流通量の約1.33%を占めている。
先月には、企業によって16億ドル以上のETHが新たに購入されている。
中でもシャープリンク・ゲーミングは過去24時間でさらに6800万ドル分のETHを購入しており、過去8日間の合計では3億4300万ドルに達した。
一方、トランプ米大統領の支援を受けるワールド・リバティ・ファイナンシャルも、3266ドルという価格で500万ドル相当のETHを追加取得した。これは同社が2024年11月から2025年3月の間に取得した平均価格を上回っている。
さらに、ファンドストラットのトム・リー氏が会長を務めるビットマインは、自社の財務資産として5億ドル以上のETHを保有していると発表した。
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