2月28日、米国におけるビットコイン現物ETFの1日あたりの純資金流入額が合計6億7680万ドルに達し、過去最高を更新した。

米国証券取引委員会(SEC)に承認されたビットコイン現物ETFの10銘柄のうち、5銘柄が今回の資金流入に貢献した。5銘柄は以下。

  • アイシェアーズ・ビットコイン・トラスト:IBIT(6億1210万ドル)
  • フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド:FBTC(2億4520万ドル)
  • ビットワイズ・ビットコインETF :BITB(990万ドル)
  • ARK 21シェアーズ・ビットコインETF:ARKB(2380万ドル)
  • ウィズダムツリー・ビットコインETF:BTCW(220万ドル)
Daily capital inflows in U.S. spot Bitcoin ETFs. Source: farside.co.uk

一方、グレイスケール・ビットコイン・トラストは2億1640万ドルの流出を記録し、流入総額は8億9320万ドルから6億7680万ドルとなった。

2月12日以降、米国のビットコイン現物ETF市場は累計74億ドルの流入を記録している。一方、グレイスケールの大規模な流出により、市場は78億ドル以上の損失を被っている。

Spot Bitcoin ETF cumulative inflow as of Feb. 28. Source: Source: farside.co.uk

2月28日時点で、アイシェアーズは米国におけるビットコインETFへの貢献度が最も高く、71億5000万ドル。総流入額は上図のように74億ドルだ。

ある調査によると、1月の米国におけるビットコイン現物ETF承認を受け、オーストラリアの個人投資家によるビットコインへの関心が高まっているという。

2100人の回答者を対象とした調査では、ビットコイン現物ETF承認後、オーストラリアにおけるビットコインへの投資家心理が25%上昇したことが示されている。また、2024年にはビットコインの導入率もわずかに上昇している。

インディペンデント・リザーブのCEO、エイドリアン・プシェロズニ氏は、投資家心理の改善について、「投資家心理は明らかに変化しており、新たな楽観と成長の時代に入った」と述べた。

回答者の3分の1は、長期的なビットコイン投資に興味を示しているが、仮想通貨取引所とETFのどちらでビットコインを購入したいかについては意見が分かれている。