韓国警察は、デジタル性犯罪「n番部屋事件」に絡んで、児童ポルノおよびレイプ動画へのアクセスに向け仮想通貨を支払った疑いがある少なくとも40人の身元を突き止めた。聯合ニュースが4月27日に報じた。
報道によると、同国の仮想通貨取引所20カ所が捜査対象となり、ユーザーの身元を突き止めたとされる。
同ニュースはまた、捜査対象で身元を突き止められたソウル・ヨンドゥンポ区在住の男が自殺を図ったと報じている。警察は、同事件との直接的な関係を示す確固たる証拠はなかったとしている。しかし、地元当局は、同容疑者が仮想通貨支払いを同ポルノサイトの組織リーダーとされるチョ・ジュビン容疑者に属するウォレットに仮想通貨支払いを送信した証拠をつかんだとしている。
同事件は、2018年12月から2020年3月にかけて起きた。韓国で女性を脅迫して性的行為の動画を提供させ、有料のチャットルームで販売していた。警察の現時点の発表では、被害者数は未成年16人を含む70人以上にのぼる。
閲覧者の一部が仮想通貨1200ドル(約13万円)相当を支払って有料会員になっていたとされる。
チョ・ジュビン容疑者は逮捕され、身元が公表されている。同容疑者は逮捕時、「自分では止めることができなかった悪魔としての生活を止めてくれて感謝する」と発言していた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン