韓国の大手コングロマリットのハンファグループは、仮想通貨(暗号資産)分野に新たな投資を行った。
ハンファグループの証券会社であるハンファ投資証券が、仮想通貨企業Crossangleの40憶ウォン(約3.5億円)の資金調達ラウンドに参加した。
仮想通貨分析企業Xangleを運営
CrossAngleの7月16日の発表によると、今回のシリーズA2の資金調達により、同社で仮想通貨データサービスのインフラ開発を進めていくという。シンガポールを拠点とするCrossAngleは、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨のデータ提供やマーケット分析などにフォーカスを充てた、仮想通貨ディスクロージャーサービスを手掛けるXangleを運営している。
Xangleは、仮想通貨を発行したグローバルプロジェクトや企業の情報の収集・検証・統合を行うプラットフォームでディスクロージャーサービスを展開している。このプラットフォームは、オフチェーンの企業開示情報と、オンチェーンのインデックスや分析の両方について情報を提供している。.
800以上の仮想通貨を分析
発表によれば、Xangleは、これまでに60以上の仮想通貨取引所とグローバルパートナーネットワークを結び、韓国や日本、中国、東南アジア、ロシア、米国、欧州の国々の取引所が含まれている。Xangleでは、現在までに800以上の仮想通貨のパブリックアクセスできる情報を提供している。
出典: Xangle
CrossAngleの共同創設者でCSOを務めるジェームズ・ジョンウ・キム氏は、この新たな調達資金により、Xangleは「今回の投資を通じ、仮想資産産業のグローバルな情報インフラを発展させ、それを安定した伝統的な金融市場のレベルまで拡大できるように努力してく」と語った。
ハンファ投資証券の親会社ハンファグループは、サムスンやヒュンダイ、LG、SKグループなどと並ぶ韓国の大手コングロマリットの1つだ。
ハンファ投資証券は最近、ブロックチェーンをはじめとするデジタル関連への投資を推進している。今年はじめには、ステラ(XLM)ベースのブロックチェーンスタートアップであるライトネットのシリーズAの資金調達ラウンドに参加している。
ライトネットはタイを拠点とするブロックチェーン企業であり、ブロックチェーンをベースとした決済プラットフォーム構築を進めている。1月の3120万ドルの資金調達ではハンファ投資証券のほか、シンガポールのユナイテッド・オーバーシーズ銀行や日本のセブン銀行も参加している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン