南ア中銀、仮想通貨業界の自主規制機関を設立へ

 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)が、国内の仮想通貨とフィンテック開発を管理する自主規制機関を設立する計画だ。ニュース機関フィネクストラがこのほど伝えた

 SARBは、現在のところ仮想通貨の監督も規制もしていないが、投資家保護とリスク予防のため、業界の動きを監督する目的で調査機関を設立する。

 中央銀行の銀行業務取締役であるブリジット・キング氏は、自主規制機関(SRO)は独自の規定、指令、基準の設置を認可された非国家機関になるとの見解を述べた。この機関は、システミック・リスクを防ぐ措置を講じつつ、南アフリカで急成長している仮想通貨産業が世界的な競争力を保てるようにする。キング氏は以下のように語った:

「仮想通貨の時期尚早な規制は、業界の成長とイノベーションを封じるというマイナスの結果を招きかねない。さらに、もしも法律が未だ成長段階にある既存のテクノロジーに基づいて起草されれば、法が施行される頃にはテクノロジーが大幅に前進しているというリスクがある。そうなれば法律は時代遅れになるか、最新のテクノロジーと足並みを揃えるために、すぐに改定が必要となる」

 

 コカ・プロジェクトと呼ばれる調査ユニットは、安全な電子支払いを処理する手段として分散台帳技術(DLT)の利用を調査するところから開始する予定だ。SARBは、イーサリアム・ブロックチェーンをベースにしたシステム、 クォーラム(Quorum)を使って銀行間決済と清算を再現するための概念実証(PoC)に着手する計画。SARBは以下のように述べた:

「このプロジェクトの目的は、銀行業界との協力で概念実証を行い、DLTの実質的理解を得ることだ。概念実証を通じてDLTにおける銀行間の決済と清算の再現したい。それによって、DLTの潜在的利益とリスクを、SARBと業界が合同で評価できるようになるだろう」

 

 昨年12月、南アフリカ歳入局(SARS)は、脱税を起訴するために電子通貨取引を追跡する手段を検討する意向を表明した。今年1月、SARBはフィンテック特別委員会の設立を公表。同委員会はプライベートの仮想通貨に関する銀行の姿勢を調査し、決済と清算リスク、金融政策、為替管理の影響、財政の安定を含む、規制問題に取り組むことが目的だ。

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