ソニーの欧州子会社は、ブロックチェーンベースの動画プロトコルであるThetaネットワークのバリデータープログラムに参加する。

ソニーヨーロッパの研究開発グループであるセンター・ヨーロッパ・ブリュッセル・ラボラトリーは、Thetaのエンタープライズバリデーターおよびガバナンス評議会プログラムに参加したと発表した。

開発の一環として、ソニーはヨーロッパにあるエンタープライズバリデーターノードを運用し、Thetaのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)のコンセンサスプロトコルでネットワークのトランザクションを検証する。ソニーはまた、ネットワークのセキュリテイと安定性を確保するためのガバナンス評議会のメンバーとしても参加することになる。

バリデータープログラムには、グーグルやサムスンなどの大手テック企業のほか、バイナンスやBlockchain.com、Gumiといった企業も含まれている。Theta LabsのCEOであるミッツ・リュー氏は、コインテレグラフに次のように語っている。

「Thetaネットワークは、14のエンタープライズバリデーターいによる完全な分散化に向けて急速に進んでいる。そのうち7つはTheta Labsによって運営されており、ソニーヨーロッパは7番目の外部バリデーターだ。これはプロジェクトの重要なマイルストーンだ」

Thetaは、分散型金融やノンファンジブルトークン(NFT)といった分散型台帳技術開発で、ソニーとのより深い戦略的コラボレーションを期待しているとも、リュー氏は述べている。

ソニーグループの広報担当者は、同社が認証やデジタルコンテンツを含む様々な分野でブロックチェーンの潜在的なアプリケーションの調査に継続的に取り組んでいると語った。ソニーについては、過去にICカードを利用したデジタル通貨のハードウォレット開発に取り組んでいるとも報じられている