主なポイント
ブラックロックの現物ビットコインETF「IBIT」が70万BTC超を保有し、ストラテジーを上回った結果、ビットコインはコインベースで12万ドルに達した。
長期保有者のNUPL(純未実現損益)は0.69で過熱域手前にとどまり、利益確定売りは限定的である。
日次取引件数は増加しているがパニック売りは見られず、アキュムレーションアドレスの保有残高は年初来高値の25万BTCとなった。
ビットコイン(BTC)は7月14日2時47分(UTC)にコインベースで12万ドルを突破し、7月の上昇基調を拡大した。月間上昇率は13%に達し、3カ月連続で月足が陽線となる見込みである。
この上昇は機関投資家の資金流入が支えている。ブラックロックの現物ビットコインETF「IBIT」の運用資産残高(AUM)は木曜日に830億ドルへ到達し、上場後200営業日で3倍に拡大した。金ETF「GLD」が同水準に達するまで15年以上かかったことと対照的である。IBITは現在70万BTC超を保有し、ストラテジーの保有量を約10万BTC上回っている。
ブルームバーグETFアナリストのエリック・バルチュナス氏は、以下のように述べた。
「$IBITは昨夜AUM800億ドルを突破し、374日で到達した最速記録を樹立した(従来記録の$VOOは1,814日)。830億ドル時点でETF全体の21位に位置する」
長期保有者の未実現損益指標(NUPL)は0.69にとどまり、過去に過熱とされる0.75を下回っている。前回サイクルでは228日間0.75を超えて推移したが、今サイクルは約30日のみであり、価格上昇余地を残す形となっている。
BTCネットワークの安定した活動が強気材料に
アナリストのアクセル・アドラー Jr.氏によれば、ネットワーク利用は着実に増加しており、利益確定やパニック売りの兆候はない。日次平均取引件数は34万件から36万4,000件へ上昇したが、過去のピーク(53万〜66万6,000件)を下回る水準にとどまる。アドラー氏は、次のように分析した。
「市場で積極的な売りは確認できず、ファンダメンタルとテクニカルの両面で強気シグナルを裏付けている」
📊MARKET UPDATE: Daily #Bitcoin transactions jumped by 24K in two days, reaching 364K. While activity is improving, it still trails far behind the 2023–2024 highs of over 530K, leaving room for further network acceleration for $BTC. 📈 pic.twitter.com/xbxD3GzRRU
— Cointelegraph Markets & Research (@CointelegraphMT) July 11, 2025
一方、コインテレグラフはアキュムレーションアドレス──一貫してBTCを取得し大規模流出がないウォレット──の残高が6月末の148,000BTCから71%増の250,000BTCへ拡大したと報じた。2024年で最高水準となり、長期投資家の確信が強まっている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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