ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の上場投資信託(ETF)が過去最大規模の資金流出に直面するなか、2つのアルトコインETFが市場全体のトレンドに逆らっている。

仮想通貨ETFデータ集計サイトのSoSoValueによると、ソラナ(SOL)とXRP(XRP)のETFは、ローンチ以来一度も資金流出日を記録していない。ETF市場で弱気ムードが広がる中で、数少ない「グリーン」の存在となっている。

流入額はすでに相当な額に達している。データによれば、ソラナETFは累計で約5億ドルの純流入を記録し、XRP ETFも累計4億10百万ドルの純流入となっている。

一方ビットコインおよびイーサリアムのETFでは、数週間にわたって資金流出が続いている。新規ETFへの着実な流入は、投資家が2大資産以外へのエクスポージャー拡大を模索していることを示す兆候となっている。

11月のソラナETFの流入額 Source: Farside Investors

一貫した流入を記録するXRPとソラナのETF

木曜日、ビットワイズ・アセット・マネジメントはティッカー「XRP」でXRP ETFをローンチした。SoSoValueによれば、初日の流入額は1億500万ドルと好調なスタートを切った。

資産運用会社カナリーのXRPCは木曜日に1280万ドルの流入となっており、XRP ETFの1日の合計流入額は1億1800万ドルとなった。

カナリーのスティーブン・マクラグCEOは、競合でありながらビットワイズのローンチを祝福し、「応援している」と述べた

カナリーはXRP ETFの流入を支える中心的な存在でもある。11月14日にはXRPCが2億4300万ドルという過去最大の1日流入額を記録した。

ソラナETFも同様の底堅さを見せており、市場全体の下落局面でも一貫して日次の資金流入を維持している。

ソラナETFは今週、1日当たり826万ドルから5561万ドルの流入を記録し、11月19日が最も強い流入日となった。

SOLとXRPトークン価格は下落

ETFへの資金流入が続く一方で、基盤となるソラナとXRPのトークン価格は過去1か月で大きく値を下げている。

コインゲッコーによれば、ソラナは過去1か月で32.5%、過去1週間で10.9%下落し、記事執筆時点の価格は122.94ドルとなった。過去1年では52.3%の下落となっている。

過去30日間のソラナチャート Source: CoinGecko

XRPも同様の下落を見せ、過去30日で21.2%、過去1週間で16.6%下落している。

ただし年次ベースでは異なる姿を見せている。コインゲッコーによれば、現在のXRP価格は1.86ドルで、過去1年で49.9%の上昇を記録している。

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