ブロックチェーン企業が集まり、「GameFi」とも呼ばれているブロックチェーンゲームに投資する新しいファンドが立ち上げられた。

11月5日、ソラナ・ベンチャーズやライトスピード・ベンチャー・パートナーズ、仮想通貨デリバティブ取引所FTXの3社は、1億ドルのGameFiエコシステムファンドの立ち上げを発表した。このファンドは、「ブロックチェーンとゲームの交差点」となる分野にあるゲームスタジオやテック企業、プロジェクトなどに投資することになる。

ライトスピードの幹部であるエイミー・ウー氏は、ゲームこそが「次の10億人のユーザーをWEB3に導く」ための大きな機会になると主張している。ライトスピードは、EPICゲームズやFTXなど、ゲーム会社や仮想通貨企業にすでに3億ドル以上の投資を行っている。

様々な推計値が存在するが、世界のゲーム市場は年間の売上高は1000億ドル以上あるといわれている。ゲームデータプロバイダーのNewzooによれば、今後2年間でこの数値は2000億ドルにまで増加すると予想されている。

ブロックチェーン技術と仮想通貨とはゲーム環境と融合するようになっており、新しいユーザーエクスぺリンスと収益化の形を生み出している。ゲームとブロックチェーンとの融合により「GameFi」という言葉も生まれた。これはDeFi(分散型金融)やNFTによって、ゲームが金融化していることを表す言葉だ。

GameFiは、仮想現実(VR)やソーシャルメディアなどが融合した未来のインターネットを表す「メタバース」内の概念としても注目を集めている。最近2000万ドルの資金を調達したSanctor Capitalや、1000万ドルの資金を集めたフォビによるファンドなどがこの分野に資金を投じようとしている。

エイミー・ウー氏は、メタバース概念について「人々がアイデンティティや評価を構築し、友人を作り、そこで遊び、そして取引を行うことができるデジタル世界である」と説明している。さらに同氏はコインテレグラフに次のように語った。

「オフラインでの生活と同じくらい意味のあるものになれば、それは信じられないほどの価値を持つだろう。だからこそ、メタ(旧フェイスブック)などのWEB2企業やネイティブなWEB3企業がこれを構築しようとしているのだ。人々は、フォートナイトやRobloxなどのゲームの世界で1日何時間も過ごしており、私はメタバースがソーシャルゲームから生まれると考えている」