24億ドルの仮想通貨詐欺で米国司法省に起訴されたビットコネクトの創業者であるサティッシュ・クンバニ氏は、有罪判決を受けた後も行方がわからないままだ。
米証券取引委員会(SEC)は、2月28日に裁判所に提出した書類で、クンバニ氏の所在は依然として不明であるとしている。SECは、クンバニ氏が最後に確認された場所は母国インドであったが、同氏のポンジスキームのプロモーターがアメリカの投資家から20億ドル以上を詐取したとしてSECに起訴されて以来、彼は依然として行方が分からないままであるという。
SECは提出書類の中で、有罪判決を受けたクンバニ氏はおそらく国外に逃亡していると考えていることを示した。クンバニ氏は、電信詐欺、無許可の送金事業の運営、および電信詐欺と商品価格操作、国際的なマネーロンダリングの3つの共謀罪で起訴されている。
ビットコネクトの仮想通貨詐欺は、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)時代にさかのぼり、当時最も注目され話題になったプロジェクトの1つ。2016年に設立されたビットコネクトは、世界の投資家から数十億ドルを調達し、2017年半ばには世界的な話題となった。独自の「トレーディングボット」と「ボラティリティソフトウェア」に基づく融資プログラムを約束し、BCCトークンを介して投資家に10%の収益を提供するとしていた。
司法省は、融資プログラムを通じてポンジスキームを運営し、投資家から24億ドルを吸い上げたとしてクンバニ氏を起訴。ビットコネクトのネイティブトークンBCCは、2017年12月の市場熱狂のピーク時に463.31ドルの史上最高取引価格を記録し、34億ドルの時価総額に達した。
創設者は2018年1月までにプロジェクト資金を持ち逃げし、トークン価格をゼロ近くまで暴落させ、投資家に巨額の損失をもたらした。
