韓国の人気チャットアプリのカカオトークを運営するカカオは、ステーブルコイン・プロジェクト「テラ(Terra)」と提携し、テラの決済システムの開発を行う。英字メディアであるコリアタイムスが14日に報じた

この新たな提携により、カカオの子会社グラウンドXが生み出した「Klaytn」と呼ばれるブロックチェーンプラットフォーム技術をテラの決済システムに適用する。

コリアタイムスの記事の中で、2社は今回の協力を通じて「速度、安定性、信頼性など、決済サービスに必要なコアとなる性能を向上させる」とし、以下のように述べている。

「今回の提携は、多くの人に提供されるサービスに適したブロックチェーンエコシステムの迅速な開発に寄与することが期待されている」

両社はテラのブロックチェーンサービスの開発だけでなく、Klaytnプラットフォームにステーブルコインを導入する共同研究を実施する予定だという。

今年の春、カカオはブロックチェーン子会社「カカオ・ブロックチェーン(仮称)」を設立し、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)での資金調達を検討していることを発表した。その後、同社は、広範なアジア市場向けのブロックチェーンプラットフォームを開設する計画を含む新しい事業計画「カカオ3.0」を発表した

またカカオは先月、19年第1四半期に正式にローンチする予定の新しいブロックチェーンプラットフォームのテストネットを立ち上げた

韓国のeコマース企業のチケットモンスター(TMON)の創業者であるダニエル・シン氏により共同設立されたステーブルコイン・プロジェクトのテラは、今年8月末に資金調達ラウンドで複数の大手仮想通貨取引所から3200万ドルの資金を調達したことを明らかにしている