ロシアの新首相ミハイル・ミシュスチン氏がデジタル経済の発展を優先事項にすると呼びかけた。地元メディアRIAノヴォスティが16日に報じた

報道によるとミシュスチン氏は、ロシアは近代IT整備を整えるべきと主張し、デジタル経済プログラム発展の必要性を訴えた。

「ロシアは、人々のために作られるデジタルプラットフォームになるべきだ」

プーチン大統領は15日、メドベージェフ首相交代を電撃発表し、抜本的な憲法改正を提唱。後任としてミシュスチン氏を指名した。このサプライズニュースを受ける形で、ロシアにある取引所のビットコイン価格が急騰。200ドルほどのプレミアムをつけた

ロシアではデジタル通貨に対する確固とした法的根拠がない現状が続いている。

昨年11月には、ロシアが支払い手段としての仮想通貨の利用を禁止する準備をしているという報道もあった。

新首相と仮想通貨

ミシュスチン氏は、2017年11月にRBCに対して仮想通貨の合法化には「全体的なストーリー」が必要と主張。一昔前は法定通貨も信任がなかったと振り返った。

「紙幣が流通し始めた時、誰も信じていなかったため、中央銀行は金を用意する必要があった」

当時、仮想通貨の普及はまだ時期尚早という見方を示していたが、完全否定はせずに現実的な見方を示した。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン