ロシア中銀による「仮想通貨版ルーブル」発行を検討 議会要人が発言 初の官製ステーブルコインなるか

ロシア議会の下院にあたる国家院に設置された「金融市場委員会」の委員長が、同国中央銀行がルーブルに1:1で裏打ちされた官製仮想通貨で「ステーブルコイン」の一種を発行することを検討していることがわかった。ロシアのラジオ局Govorit Moskvaが2日つたえた。

同委員会のアナトリー・アクサコフ委員長(Anatoly Aksakov)は家計負債の増加に関する記者会見の席で、ロシア政府は仮想通貨を支援していくが「(法定通貨である)ルーブルにペッグされた仮想通貨になるだろう」と発言した。銀行口座に預託されたルーブルに対し、1:1の比率でブロックチェーン技術を使って仮想通貨の一種であるステーブルコインが発行する仕組みになるという。

さらにモスクワの報道機関「Mskagency」がアクサコフ委員長の話として伝えたところによると、同仮想通貨が実現する場合は中央銀行によって発行されるという。

アクサコフ委員長は先月、仮想通貨ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)等の主要仮想通貨について原資産が存在しないことからその「未来は荒んだものだ」と指摘していた。

とはいえロシアによる官製仮想通貨の発行はこれまでにも何度も出ており、具体的な時間軸なども依然不明のままだ。

「仮想ルーブル」に関する要人発言等は今年1月には出ていた。これに続きロシア仮想通貨・ブロックチェーン協会(RACIB)はそうした政府発行の仮想通貨ついて2019年半ばには立ち上がるとコメント。一方で最近になってプーチン大統領の顧問セルゲイ・グラジエフ氏が同計画に進展がないことを明かしている

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ロシアは仮想通貨やブロックチェーンに対して積極的な国として知られる。ロシア発のICO(仮想通貨による資金調達)も多く、同国発で暗号化機能に優れたメッセンジャーアプリ「テレグラム」は2000億円を調達し、今年最大級のICOとなった。