ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は、デジタル資産に対しての厳しい姿勢を見直す必要があると語った

4月21日、ロシア議会下院においてナビウリナ氏がロシア中銀総裁として再任された。2013年に就任して以来、3度目の任期となる。

議会下院において、ナビウリナ氏は西側による経済制裁の影響を緩和するためのロシアが取る措置について語っている。

経済を維持するためお措置の一環として、ロシア中央銀行はデジタル金融資産を「稼働させるため」に取り組んでいるとナビウリナ氏は述べた。

ナビウリナ氏はロシア中央銀行がデジタル資産業界に対する厳しい姿勢を再考する可能性があることを示唆し、次のように述べている。

「デジタル金融資産プロジェクトに対して厳しすぎるかどうかを確認し、それを緩和する必要があるだろう。これは、デジタル金融資産を通じて資金を集めるためのもう1つのチャンネルになる可能性がある」と述べている。

ナビウリナ氏は、責任者がいない民間の暗号資産ではなく、「責任者」が発行するデジタル資産プロジェクトの開発に焦点を当てていくべきだとも強調した。

同氏は、ロシア中央銀行が政府と仮想通貨やマイニングの問題について話し合いを続けていることも明らかにした。仮想通貨マイニング関連の決定は、中央銀行の直接の役割ではないとも付け加えている。

ナビウリナ氏は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)についても語っており、2023年にデジタルルーブルの最初の決済を行うつもりであるとも述べている。