ロシアで2018年以降公式に禁止されていたメッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」が正式に解禁になったことがわかった。デジタル発展・通信・マスコミ省(Roskomnadzor)が18日、公式に禁止令を解除した。
テレグラムは通信を暗号化することでメッセージを秘匿。第三者が通信内容を検閲できないことが他のメッセージアプリやチャットアプリとの大きな違いだ。
ただ、ロシア連邦保安局(FSB)は2017年に起きたテロ事件にテレグラムが使われとしており、テレグラム側に通信記録を渡すように要求。これを拒否したことでモスクワのタガンスキー地方裁判所からサービスの停止を言い渡されていた。
しかし今年に入り、ロシア政府が新型コロナウイルスの感染拡大対策で注意を促す際の手段としてテレグラムを「公式なサポート」として認める方針を検討していた。
デュロフ氏は6月4日、暴力を助長するような何千もの声明を毎月ブロックしていると言及。
こうしたことを受けて、RoskomnadzorはテレグラムCEOのパブロ・デュロフ氏がテロや過激主義に立ち向かう姿勢を賞賛しているという。
一方でテレグラムは政府の禁止令を受けても、ロシア国内ではアクセス可能な状態が続いていた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン